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中学受験の夏は「量」をこなす|基本の徹底が、秋からの伸びをつくる

7月12日
読了時間: 6分
この記事の要点(30秒でわかる) 夏休みは「1ヶ月」ではなく、「3ヶ月」。 ふだんの3〜4ヶ月分の学習時間を確保できる、最大の勝負どころです。 ・「量より質」と言われますが、一定の『量』をこなして初めて質は高まります。 ・算数の目標は、問題を見た瞬間に「何算か」を判断できる状態。ここまで来ると、同じ時間でこなせる問題数が跳ね上がります。 応用問題は「基本の重ね合わせ」。 基本問題が二重・三重に重なっているだけ。難関校志望でも、夏は基本の徹底が最短ルートです。 受験算数には制限時間があるため、解法を瞬時に取り出せる「暗記(自動化)」の要素も欠かせません。 ・基本に立ち返れるのは夏が最後。秋以降は過去問・実戦演習が中心になります。

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「夏は受験の天王山」と言われます。では、その夏に何をすべきなのか。答えは「量をこなして、基本を徹底すること」です。この記事では、なぜ夏に量が必要なのかを、算数を例に具体的に解説します。


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夏休みは「1ヶ月」ではなく、「3ヶ月」|実質3〜4ヶ月分の学習時間

「たった1ヶ月の夏休みで、何ができるのか」と思われるかもしれません。しかし、ふだんは塾がない日でも1日3時間程度しか学習時間が取れないのに対し、夏休みは1日10時間程度を確保できます。3倍以上です。

つまり、夏休みの1ヶ月は、ふだんの3〜4ヶ月分の学習に相当するのです。夏休みは「1ヶ月」ではなく、実質「3〜4ヶ月」だと考えてください。

そしてもうひとつ。受験生にとって、基本を見直せる最後の期間が夏です。秋以降は過去問演習や実戦形式の学習が中心になり、基礎に立ち返る時間はほとんど取れなくなります。膨大な学習時間が確保でき、しかも基本に戻れる最後のチャンス——だからこそ、夏は昔から「受験の天王山」と言われるのです。


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■ なぜ「量」が必要なのか|見た瞬間に判断できる状態をつくる

算数を例にすると、量の意味がはっきりします。ある程度の問題数をこなした生徒さんは、問題を見た瞬間に「これはどの問題か」を判断できるようになります。

「これはつるかめ算だ」「これは分配算だ」「これは差集め算だ」——そして、どの数をどの数で割ればいいのかまで瞬時に判断できる。ここまで到達していれば、その問題は実際に解かずに飛ばしてしまってもかまいません。

この差は決定的です。同じ学習時間でも、こなせる問題数がまったく変わってきます。方針が立たずに手が止まる子と、見た瞬間に解き方が浮かぶ子とでは、1時間で進む量が何倍も違ってくるのです。


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■ 6年生の夏|基本の徹底が、秋以降の学習効率を決める

だからこそ6年生は、夏休みに基本問題を徹底し、瞬時に判断できる状態まで持っていってください。ここができていると、秋以降の実戦演習の効率が段違いに上がります。

指導の現場でも、夏に量をこなした生徒さんは、秋以降の成績の伸びが著しいという実感を強く持っています。夏に「量」が重視されるのは、こうした理由があるからです。


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■ 難関校志望でも同じ|応用問題は「基本の重ね合わせ」

「うちは難問が出る学校だから、基本より応用を」と考えたくなるかもしれません。しかし、入試で難しい問題が出る学校でも、やるべきことは同じです。

応用問題とは、基本問題が二重・三重に重なった問題のことです。つまり、その問題が「何算と何算の組み合わせなのか」を判断できなければ、そもそも手がつきません。

さらに、基本の解き方を思い出しながら、同時に応用的な要素まで考えようとすると、思考回路がパンクして、頭の中がごちゃごちゃになります。基本が自動化されていないと、応用を考えるための余力が残らないのです。

どの学校を受験する場合でも、基本問題を見て瞬時に判断できない状態であれば、この夏は基本の徹底を優先してください。


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■ 「算数は思考力の科目で、暗記ではないのでは?」

保護者の方から、よくいただくご質問です。もちろん、思考力の要素は大きくあります。そのうえで、ぜひ意識していただきたいことがあります。

それは、受験算数には制限時間があるということです。どれほど難しい問題が解けても、制限時間内に解けなければ、得点にはなりません

だからこそ、算数にも「暗記(=瞬時に取り出せる状態)」の要素があることを意識して進めてください。その場で解法を考え出すのではなく、思い出して当てはめられる。この状態をつくるために、夏の「量」が必要なのです。


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■ 夏の学習時間の目安

量をこなすといっても、無理は禁物です。学年ごとの目安は次のとおりです(いずれも分割してかまいません)。

4年生:1〜2時間

5年生:3〜5時間

6年生:6〜10時間(1〜1.5時間ごとに短い休憩を)

睡眠を削るような詰め込みは、かえって効率を落とします。新しい問題集を増やすより、これまでの復習と苦手つぶしに量を使ってください。


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■ よくある質問(FAQ)

Q. 算数は思考力の科目で、暗記ではないのでは?

A. 思考力の要素はもちろんあります。ただし受験算数には制限時間があり、制限時間内に解けなければ得点になりません。解法を瞬時に取り出せる「暗記(自動化)」の要素も意識して進めてください。


Q. 難関校志望でも、夏は基本を優先すべきですか?

A. はい。応用問題は基本問題が二重・三重に重なった問題です。「何算と何算か」を瞬時に判断できないと手がつきませんし、基本に頭を使うと応用を考える余力が残りません。難関校志望ほど、基本の自動化が効きます。


Q. 夏休みは1日何時間勉強すればいいですか?

A. 目安は4年生1〜2時間、5年生3〜5時間、6年生6〜10時間です。ただし睡眠を削る詰め込みは逆効果です。


Q. なぜ夏が「天王山」と言われるのですか?

A. 夏休みは1日10時間程度の学習時間が確保でき、ふだんの3〜4ヶ月分に相当するためです。さらに、基本に立ち返れる最後の期間でもあります。


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■ まとめ|この夏、覚えておいてほしい3つのこと

1. 夏休みは「1ヶ月」ではなく、「3ヶ月」です。

ふだんは1日3時間、夏は1日10時間。夏休みの1ヶ月は、ふだんの3〜4ヶ月分の学習に相当します。


2. 「量より質」ではなく、「量」が「質」をつくります。

一定の量をこなして初めて、見た瞬間に判断できる状態が生まれ、学習の質が上がります。


3. 基本に立ち返れるのは、夏が最後です。

秋以降は過去問・実戦演習が中心になり、基礎に戻る時間は取れません。だからこの夏、基本を徹底してください。



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「どこまでやれば基本が固まったと言えるのか」「何から手をつければいいのか」——判断に迷うときは、一人ひとりの状況に合わせて設計するのが近道です。

塾ゴマは中学受験専門のオンライン個別指導塾として、お子さまに合った夏の学習計画づくりからサポートします。今なら1ヶ月の無料体験を実施中です。まずはお気軽にご相談ください。


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監修・運営

講師名:塾ゴマ代表・平城博隆

講師の経歴:指導歴25年、これまでに3,000名以上を合格へ導く。大手学習塾で同社最短の校舎責任者を経て経営の中核を担い、IT教育業界を経て独立。中学受験専門のオンライン個別指導塾「塾ゴマ」を運営。「教育は才能に勝る」をモットーに、今も自ら指導にあたる。

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